CBDの睡眠への効果は研究で認められている?何時間前摂取が効果的?

  • 2024.02.21

「夜眠れない」「なかなか寝付けない」など睡眠に関する悩みを抱えている方のなかには、睡眠の質を改善させることを目的にCBDの利用を検討している方もいるのではないでしょうか。

しかしCBDを摂取することで、本当に睡眠への効果があるのか疑問に感じているという方もいると思います。

そこでこの記事ではCBDの睡眠に対する効果や、何時間前に摂取するのが良いのかといった効果的な摂取方法などについて解説していきます。

そもそもCBDとは?睡眠への効果は期待できる?

 

そもそもCBDとはどのような成分なのかというと、麻に含まれる植物性カンナビノイドの1種で、医療分野に限らず美容・健康分野でも脚光を集めている成分のことです。

CBDには沈静化作用などがあるといわれており、気分を落ち着かせたいときや緊張を軽減したいときなどに摂取すると高いリラックス効果が期待できます。

そのCBDが持つリラックス効果から睡眠の質の向上にもつながるといわれており、近年では不眠に悩む方からも話題を集めています。

CBDに期待できる睡眠への効果

CBDを夜に摂取することで睡眠を促すメラトニンという物質の生成を促進し良い眠りをもたらしてくれることに加え、リラックス作用や不安感の軽減・痛みの緩和といった効果によって睡眠の質を向上させることが可能です。

またイギリスの大手サプリメント企業であるヘルスパンでメディカルディレクターを務めるサラ・ブリュワー博士の話では、CBDを摂取するとレム睡眠を促して不眠症治療に効果が期待できるとのことです。

なかでも不安神経症などの神経疾患を持つ方の睡眠障害や、レム睡眠行動障害にも効果がある可能性も示唆されています。

サラ・ブリュワー博士本人もCBDオイルを摂取するようになってから、以前よりもリラックスできるようになり眠りも深くなったそうです。

CBDを利用することで期待できるその他の効果

CBDを摂取することで期待できるのは、リラックス効果だけではありません。ほかに以下のような効果も、期待できるといわれています。

  • ストレスの緩和
  • 不安感の軽減
  • 炎症や痛みなどの緩和 など

CBDの摂取によって心的外傷後ストレス障害(PTSD)にも良い効果があったという報告もあり、ストレスの緩和や不安感の軽減なども期待できる効果の1つです。

さらに抗酸化作用や抗炎症作用による炎症や痛み・痒みの緩和といった効果もあるとされ、アトピーや火傷の症状によって睡眠が阻害されるのを予防することにもつながります。

CBDの副作用や違法性の有無は?

「麻」と聞くとみなさんのなかには違法薬物である「大麻」を想像される方もいるかと思いますが、違法薬物に該当するのは大麻に含まれる「THC」という成分です。

同じ大麻由来の成分でもTHCとは異なり、CBDには「高揚感・多幸感を得られる」「ハイになる」といった効果がないため違法性はありません。

またCBDを多量に摂取した場合に、まれに副作用が起こるケースもあるようですが基本的に軽微なものがほとんどで、その安全性はWHO(世界保健機関)も認めています。

CBDを多量に摂取した場合に起こりうる副作用としては、「口内の乾き」「強い眠気」「立ちくらみ」などが挙げられます。

CBDが持つ「睡眠の質を向上させる効果」は日本の研究でも実証済み!

 

CBDにはリラックス効果やストレス・痛みの緩和に加えて、不安感の軽減など睡眠の質の向上につながる効果が期待できるという話をしました。

しかし睡眠に対する効果について、本当に信頼できるのか疑問に感じている方もいるのではないでしょうか?

そこでここからは、国内で実施されたCBDの睡眠研究について紹介していきます。

CBDブランドと早稲田大学睡眠研究所が臨床試験を実施

海外においてはCBDの研究・実験が活発に行なわれている一方、日本国内では治験があまり進んでおらずこれまで信頼できる研究データなどがありませんでした。

この現状を受けてCBDブランド Greeusと早稲田大学睡眠研究所は信頼できるエビデンスが必要と考え、CBDの睡眠への効果に関する臨床試験の実施を決定しました。この臨床試験は、今後も継続的に行なわれる予定となっています。

CBDを使った睡眠研究の内容は?

CBDブランド Greeusと早稲田大学睡眠研究所が行なった研究内容としては、睡眠薬を用いない非薬物的アプローチとしてCBDを摂取すると睡眠導入・睡眠の質改善が期待できるかというものです。

被験者にはCBD含有の有無を伝えずに、寝る前に「CBDオイル」または「CBDなしのオイル」を使用してもらい、3日間継続して使用してもらいます。

そして脳波計を用いて睡眠状態を計測し、さらに2週間の間隔を空けたあとクロスオーバー法を用いて比較検討するという内容でした。

クロスオーバー法とは薬の治験で用いられる試験方法の1つで、被験者に対して被験薬と対照薬をそれぞれ使用してもらって効果などを調べるというものです。

この睡眠研究の結果、CBDは睡眠に良い影響を与えるということが生理学的に実証されました。

※実験対象者は健常な睡眠を摂っており禁煙者かつCBD未経験者である方で、実験期間中は禁酒して行なわれています。

実験結果によりCBDには睡眠の質を改善する可能性があることが判明

上記の実験結果によって、CBDには睡眠の質を改善する可能性があることが判明しましたが、1日だけの摂取では変化を確認できませんでした。

しかし3日間継続的に使用したところ睡眠の質に変化が見られたため、実際にCBDを摂取する際は1日だけ使って効果の有無を判断するのではなく、最低でも3日間は継続して利用する必要があるでしょう。

この実験結果の詳細に関しては、2022年11月7日(月)〜11月14日(月)にオンラインで開催された「JASEC日本イーコマース学会」で発表されました。

睡眠の質を良くするならCBDは何時間前摂取が理想?

 

CBDブランド Greeusと早稲田大学睡眠研究所が行なった臨床試験を経て、睡眠に悩む方のなかにはCBDの睡眠の質改善効果に対する期待値も上がったのではないでしょうか。

しかしCBDの睡眠に対する効果が実証されたとはいえ、正しい方法で摂取しないと期待する効果は得られないかもしれません。

そこでここからは睡眠の質を良くしたい場合、CBDは何時間前に摂取すると良いのかという点や効果を得やすい摂取方法は何かといった点について、研究で使用された「CBDオイル」を中心に解説していきます。

就寝時間の15分〜1時間前が理想的

CBDオイルの一般的な摂取方法である「舌下摂取」で摂取した場合、効果が発現するまでの時間は15分〜1時間程度といわれています。

そのため実際にCBDオイルを舌下摂取する場合は就寝する15分前のリラックスタイムや、食後・入浴後などに摂取するのが理想的といえるでしょう。

ただし効果が発現するまでの時間は個人差や体調などによっても変化するため、実際に使って自分に合ったタイミングを見つけることをおすすめします。

舌下摂取は吸収率が高く効果を得やすいといわれている

CBDの摂取方法には大きく分けて「舌下摂取」「経口摂取」「吸入摂取」があり、摂取方法によってCBDの吸収率が異なるのですがそれぞれのCBD吸収率は以下です。

摂取方法 CBD吸収率
舌下摂取 13〜35%
経口摂取 6〜20%
吸入摂取 34〜56%

吸収率が低いと期待する効果が得られない可能性もありますが、上記のように吸収率の高さから見ると舌下摂取で摂取できるCBDオイルはおすすめです。

CBDオイルなら専用デバイスも不要で舌下に垂らすだけで摂取できるため、CBD初心者でも扱いやすいでしょう。

舌下摂取よりも高い吸収率を求めるならVAPEを使ってCBDリキッドを吸入摂取するのもおすすめですが、吸入摂取の場合はVAPEなどの専用デバイスが必要になるほかCBDリキッドの濃度なども調節しなければなりません。

吸入摂取のメリットとしてはCBD吸収率が34〜56%と高いことに加えて効果発現時間も数秒〜数分と短く就寝前の一服として楽しめる点などが挙げられます。

CBDオイルの味が苦手な方はCBDエディブルもおすすめ

初心者にはCBDオイルがおすすめとお伝えしましたが、CBDオイルのデメリットとしては独特な味がするため人によっては苦手意識が生じる点です。

CBDオイルの味が苦手な方は食べ物や飲み物に混ぜて経口摂取する方法もありますが、経口摂取で摂取するならCBDエディブル(食品)も検討してはいかがでしょうか?

CBDエディブルにはグミ・チョコレート・クッキーといった種類があり、お菓子感覚で美味しく摂取することができます。

ほかにも水溶性CBDドリンクもあり、CBD商品を製造・販売する会社(株式会社YOI MONO KOTO)のアンケート調査によると、就寝前に水溶性CBDドリンクを飲むと80%以上の人が翌日の目覚めが良くなると回答したそうです。

経口摂取の場合は効果が発現するまでに30分〜2時間程度かかるといわれているため、夕食の食事中もしくは食後に食べるとよいでしょう。

CBDは油脂に溶けやすい性質を持っているため、脂質を含む食べ物と一緒に摂取すると効果を高めることができるといわれています。

CBDの睡眠効果の研究と効果的な摂取方法まとめ

麻に含まれるCBDはリラックス効果やストレス・緊張・不安の軽減、炎症・痛みの緩和といった効果が期待できるといわれている成分です。

また実際にCBDブランド Greeusと早稲田大学睡眠研究所によるCBDの睡眠研究によって、3日間継続して使用した場合に睡眠の質に良い影響を与えることが実証されました。

そのため不眠などに悩んでいる方がCBD製品を試してみる価値は大いにあるといえますが、実際に摂取する際は何時間前に摂取すれば良いのかなど確認しておくことをおすすめします。

睡眠の質を良くしたいなら、摂取方法ごとに何時間前摂取が良いかを記載した以下の表を参考にして摂取するタイミングを決めてみてください。

摂取方法 何時間前に摂取すれば良いか
舌下摂取 15分〜1時間前
経口摂取 30分〜2時間前
吸入摂取 就寝前

摂取方法によって効果の発現時間やCBD吸収率が異なるため、さまざまなCBD製品・摂取方法を試して自分に合ったCBDの使い方を見つけてみてはいかがでしょうか?